本当は別の記事にしようと考えていたのですが、急遽、前回の記事 の続きに変更します。web2py のインストールからアプリケーション作成までを、イメージ付きで紹介します。
私も触り始めて半月程度なので内容はいい加減かもしれませんが、多少は役に立つのではないかと思い、記事にしました。
web2py インストール
フレームワークのダウンロードは web2pyホームページ のトップページ右上にリンクボタンがあるので、クリックすればダウンロードページに遷移する。
- Current (for everybody)
- Nightly Built (for testers)
- Trunk (for developers)
Current の中にも3つリンクボタンがある。これについては次の表で説明する。
For Windows | web2py にWindows実行形式のPythonランタイムを含んだパッケージ |
For Mac | web2py にMac実行形式のPythonランタイムを含んだパッケージ |
Source Code | web2pyのソースコードだけのパッケージ |
web2py は Python 2.4, 2.5, 2.6, 2.7 で動く。ただ開発検証では主に、2.5 を使っているそうだ。
開発用マシンに既に Python を導入しているのなら、Source Code をダウンロードする方が良いだろう。理由はランタイム版では、外部ツールが動かないなどの不都合があるからだ。ダウンロードファイルは ZIP形式なので、解凍して出てきたフォルダーを自分の好きな場所に移動させれば、インストール完了となる。
web2py 起動・管理画面表示
- Windows版・Mac版
- web2pyのフォルダを開き、web2py.exe (windows) 、web2py.app (osx) をクリックする。
- ソースコード版
- コマンドライン(コマンドプロンプト)で web2py のフォルダーに移動し、次のコマンドを実行する。
python web2py.py
コンソールが立ち上がるので、コンソールの Choose Password に適当なパスワードを設定し、 Start Server ボタンを押す。すると、web2pyサーバが立ち上がる。
web2pyの管理画面が表示するために、click here for the administrative interface をクリックする。
ログイン画面が表示されるので、先ほどコンソールに入力したパスワードでログインする。
アプリケーション作成
新規アプリケーションを作成するには、管理画面の New simple application にアプリケーション名を入力してCreate ボタンを押す。
アプリケーションの雛形が作られ、アプリケーション編集画面が開く。
編集画面は MVC(モデル・ビュー・コントローラ)に従った画面構成になっている。各項目を簡単に説明しておく。
models | モデル | データモデルを記述 |
controllers | コントローラ | ロジックを記述 |
views | ビュー | データ表現を記述 |
languages | 言語 | 国際化のため、他言語への翻訳を記述 |
static files | 静的ファイル | CSS、JavaScript、画像ファイルなど |
modules | モジュール | アプリケーションに関係するモジュール |
Plugins | プラグイン | アプリケーションに関係するプラグイン |
アプリケーションにコードを追加
作成したアプリケーションに試験的にコードを追加してみよう。
コントローラの default.py の横の edit を押す。
するとエディタ画面が表示される。
エディタ画面で、次のコードを追加する。
def test(): return "Hello Python"手順としては次の通り。
- default.py ソースコードの一番最後までスクロールして、コードを追加する。
- コードを追加したら、セーブボタンを押す。
- エディタ上部の exposes に、ソースに含まれる関数名の一覧が表示されているので、今追加した関数名 test をクリックして表示してみる。
コードの表示結果は次のようになる。
url はデフォルト値の http://127.0.0.1:8000/myapp/default/test となる。
最後に
新しいアプリケーションを作ってコードを追加してみたが、余計な設定をする必要がなく、とても簡単にできる。
この他に、web2py の機能の一つにアプリケーションをパッケージ化するという機能がある。パッケージ化したアプリケーションは簡単に配布できるようになる。Free web2py Appliances というページには自由に使えるパッケージが紹介されている。気になったパッケージがあればダウンロードすることが可能だ。ダウンロードしたパッケージは管理画面の Upload & install packed application で取り込むことができる。