IpythonはPythonインタラクティブ・コンソールを高機能にするツールだ。導入すると、
- コマンドなどの補完機能
- OSコマンド実行
- オブジェクトのインスペクト(ヘルプ機能)
個人的には後述する補完機能がTABで動かないという問題もあり、イマイチ便利さを感じられない。
ただOSコマンド実行機能は、
Pythonコンソール → コマンドプロンプトからOSコマンド実行 → Pythonコンソール
という手順を踏まなくて良いので便利だと感じた。
フレームワークを使った開発では、Eclipse(Pydev)などの方が便利だと思う。
以下、インストール手順などを説明する。
- IPythonインストール手順
- PyWin32をインストール
http://sourceforge.net/projects/pywin32/ にアクセスする。
ZIPファイルをダウンロードするのではなく、View all files ボタンをクリックする。
pywin32-214.win32-pyx.x.exe
と書かれたWindows用インストーラーが並んでいるので、該当するファイルをダウンロードする。
- amd64 と win32 があるのでWindows環境に合わせて選択
- -pyx.x はインストール先のpythonバージョンを示している
ダウンロードファイルをダブルくりっくして、インストールを行う。 - PyReadlineをインストール
PyReadline紹介ページ のダウンロードリンクから ダウンロードページ を開く。
pyreadline-1.6.1.win32.exe
と書かれたWindows用インストーラーがあるので、ダウンロードしてインストールする。 - IPythonをインストール
ダウンロードページ にアクセスし、必要なファイルをダウンロードする。
Windows版は binary Windows installer と書いてあるリンクからダウンロード。
ダウンロードファイルをダブルくりっくして、インストールを行う。 - IPython の実行
- WindowsのPathを通さない場合
コマンドプロンプトから
python c:\python25\Scripts\ipython
で実行(python25はインストールしたpythonディレクトリに合わせて変更) - Pathを通す場合
windwosのpath変数に、C:\Python25\Scripts を追加する。(python25はインストールしたpythonディレクトリに合わせて変更)
コマンドプロンプトから
ipython
で実行 - 注意点
なぜか私の環境ではTabキーによる補完機能が使えない。
しかし、Ctrl+L で候補一覧が表示される。候補が最後の一個になった時点で、Tabキーを押すと候補が選択できる。
IPythonの実行には、PyWin32及びPyReadlineという2つのモジュールのインストールが必要となる。もしPython2.5より前のバージョンを使用している場合、CTypesというモジュールもインストールする必要がある。 (CTypesはPython2.5以降はPythonモジュールに含まれる)